冷やかしと見込み客

昨日高島屋でNespressoに立ち寄った。 以前伊勢丹のNespressoにふらっと入ったらコーヒーを淹れてくれたので、今回もそれを目的に行ったのである。

完全に冷やかしのつもりで行ったが、店員にもそれが分かったのか、対応が非常によそよそしかった。

しばらくマシンを見ていると、お婆さんがやってきたのだが、僕の対応をしていた店員がすぐさま話しかけに行った。どうやら常連のようだ。開口一番何か味見するかと聞いていた。

冷やかしと常連では対応が異なるのは当然であるが、あまり気分がいいものではない。

しばらくまたマシンを見物していると、別の店員がやってきて話をしてくれた。こちらの店員は愛想がよく、すぐにコーヒーを喫むかと聞いてくれた。今回興味があって見ていたのがフォームドミルクを作る機械だったので、それを使ったラテを淹れてくれるとのことだった。

コーヒーは以前伊勢丹でも飲んでいたが、ラテは初めてだった。事前の説明通り、とてつもなくキメの細かい泡であり、砂糖をいれずとも十分な甘みを感じる仕上がりであった。さらに驚いたのは、コーヒーの香りがものすごく鮮明に感じるのである。

ただの冷やかしが見込み客に変わった瞬間である。

今回の体験で気づいたこととしては、来店した客が冷やかしかどうかは本人にもわからないと言うことである。

誰彼構わず愛想よくするのもどうなのかわからないが、冷やかし客は冷やかしだからこそいかにもてなして将来の常連に育てるかが重要だろう。

ちなみに春から生活環境が変わってしまうので、ハンドドリップで淹れる時間が確保できるかどうかはわからない。今後Nespressoに金を使うかどうかは自分でもはっきり言えないのである。